ヌートリアは南米原産で水辺に生息する、体長50センチ前後の大型の齧歯類です。
その毛皮は上質ですが、飼育が容易なので安価に入手できます。
そのため第二次世界大戦頃には軍隊の防寒用飛行服の裏地として、世界各国で飼育されるようになりました。日本においても飼育されていた個体が野生化し、侵略的外来種として問題になっています。
ヌートリアは柔らかい綿毛と光沢のある長く硬い刺毛をもっています。
この硬い刺毛は抜毛あるいは刈毛して使われることがほとんどです。
このため製品としてのヌートリアの毛皮は高級毛皮の手触りに近いといわれるほど柔らかく質の良いもので、ミンクの代用品として使われることもあります。
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