アザラシは水族館でも人気の海獣ですが、アラスカやカナダの一部では貴重な食料になっており、適正数を保つように厳重に管理されながら猟が行われています。
その副産物として、アザラシの皮革製品も作られています。
毎年解禁時期には一定数が市場に出回りますが、ナショナルブランドなど新規市場が拡大したため価格も高騰し、希少な素材となっています。
かつては日本でもアザラシ猟が行われており、国内でアザラシ革を使用した鞄などの製品が作られていましたが、環境保護の流れが盛んになったことや、ファッションの素材としての需要低迷、海外製品の流入などにより、商業目的のアザラシ猟は行われなくなりました。
アザラシ革やオットセイ革の総称として、「シールレザー」「シールスキン」と呼ばれています。
シールスキンは厚みがあり、強度が高いのが特徴です。
また熱を逃がさずとても暖かいため、コートなどの防寒着やブーツなどの防寒靴に使用されています。
波打ったような独特の表情があり、これほど深いシボは牛革や豚革には見られません。
個性的な表情が、エキゾチックレザーとして注目を集めています。
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