ウールの主な原産国は、オーストラリア・中国・ニュージーランド・フランスです。
日本で使われているウール製品も、ほぼすべてが海外からの輸入で補われています。
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ウールの特徴
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ウール製品はとても身近な素材ですがどのような特徴があるのかご存知でしょうか。ウール製品には沢山の優れた特性があるのでご紹介します。
・暖かく、保温性がある
ウールは「クランプ」と呼ばれる縮れた構造が複雑に絡み合っています。その繊維内にたくさんの空気を含むことが出来るため、体の熱を逃がしにくい構造になっています。ウールは熱が伝わりにくい素材なので、夏の暑い空気を内側に伝わりにくくしてくれます。熱伝導率が低いウールは冬にも夏の衣類にも使われる、必要不可欠な素材です。
・吸湿性に優れている
ウール素材は水を弾く効果がありながら、吸湿性にも優れた素材です。
ウールの表面には人の髪の毛と同じように薄い膜で覆われているため水を弾きやすくなっています。
また、表面には「スケール」といわれるウロコ状のものが、湿気によって開閉することにより湿度を一定に保つ働きがあります。
そのため、暖房の効いた室内でも蒸れにくく、汗をかいてもサラリと気持ちよく着ることができるのです。
・伸縮性がある
ウールは「クランプ」と呼ばれる縮れた構造をしているので、素材自体が伸縮性を持っています。
そのため、冬服のような厚手の生地でも着やすい性質を持っています。
・弾力性がありシワになりにくい
ウールは縮れた構造により伸縮性に優れ、弾力性にも優れています。
それによりシワになりにくく、型崩れもしにくい素材なのです。シワになっても元に戻る回復力を兼ね備えています。
霧吹きなどで水分をふくませると、元に戻りやすくなります。
・汚れがつきにくい
ウールの表面は、人の髪の毛と同じように薄い膜で覆われており、油分を含んでいます。
そのため、撥水性があり、水溶性の汚れもはじくため汚れが付きにくい素材と言えます。
また、水分含有率が高く、静電気の発生が少ないため、チリやほこりを寄せつけず衛生的です。
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ウールの取り扱い上の注意点
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ウール製品は「洗い方」と「保管方法」に注意が必要です。
基本的にウール製品は水洗いできません。水で洗うと固くなり、縮んでしまいます。ウールの特徴でもある風合いの源「油分」が失われてしまいます。基本的にはクリーニング店に依頼する必要があります。
また、ウール製品は虫食いが起きやすいため、ホコリなどの汚れが付いた状態で保管しておくと虫食いの原因となります。
長期間保管する際は保管前に必ずクリーニングをしてから保管しましょう。
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